ピャーズ御嶽pyazu
IRABU MAKIYAMA
ピャーズ御嶽 | ぴゃーずうたき
- 別称
- 比屋地御嶽、クンマウキャー
- 地域
- 伊良部牧山
- 方角
- 南
- 祭神
- 赤良朝金
ピャーズ御嶽
伊良部の東にある牧山のふもとにあるピャーズ(比屋地)御嶽。昔、久米島から兄弟神がやってきて、弟の赤良朝金(アカラトモガネ)は比屋地の神となり、兄は八重山のオモト岳の神となったという。この神アカラトモガネは1370年頃から住民に鍛冶で農具を作る方法を教え、また礼法や農法を伝え、農耕を盛んにした。その人望と徳の高さからのちに伊良部元島の主長となった。ここが伊良部島の集落の発祥地といわれ農業の神、鍛冶の神、島の守護神としてあがめられている。伊良部・仲地・国仲・長浜の四ヶ所に赤良朝金の分神を祀っている。
また脇神としてあがめられている主長豊見氏親は、村一番の力持ちであり、鬼神のような人であった。平良と伊良部の間の海に出没する大鱶(サメのこと)が往来の船を襲い人々が困っていたところ、豊見氏親は先祖代々伝わる刀を持ち小舟で沖に向かい大鱶退治に向かった。大鱶はこれを丸呑みしたが、豊見氏親は腹の中から刀で裂き、大鱶を何とか倒したものの、氏親自身も果ててしまったという。この豊見氏親が使ったとされた小刀は昭和51年3月18日、伊良部町有形文化財に指定されている。
祭祀
- 旧暦1月 ヤラビウイビトの願い(老若男女の健康祈願)
- 4月 イモのバンプトッ願い
- 8月 トラバーチン願い
- 8月 麦豊作願い
- 8月 ユークイニガイ
- 10月 ソークズニガイ(イモの豊作祈願)
- など